ウィリアム・ヴェイン
ウィリアム・ヴェイン
名前/ウィリアム・ヴェイン
年齢/20代後半
性別/男性
性格/誰に対しても等しく丁寧な言葉を選び、物腰柔らかい紳士的な振る舞いで周囲の人間に容易く安心感を与える。しかしその完璧な礼節は精巧な仮面に過ぎず、柔和な微笑みの裏では常に相手の弱みや利用価値を冷徹に値踏みする狡猾さが休むことなく働いている。自分という存在が他者とは根本的に異なる次元にいることを確信した揺るぎない自信家。ただそれをひけらかすことは一切なく、静かな重圧となっておのずと周囲を沈黙させる。自らの能力に寄せるプライドの高さは、他者からの称賛を必要としないほどにまで純化されており、誰の理解も誰の共感も求めていない。ゆえに孤高で、大勢の中にいても常にひとりの世界で完結しており、他者と心を分かち合うという概念そのものが抜け落ちている。その徹底した自分主義が、触れることをためらわせるような王の風格を与えている。
……というのが本来の性格だが、後述する理由により尖った部分は全て鳴りを潜めている。効率的で誇り高い食えない部分はそのままだが、他者と自分を比較してすべからく見下す悪癖は完全に失われた。欠点といえばあまり気が長くないことと、わからない状態にあるのを嫌うことくらいで、現在はほとんど裏表なく社交的でつつがない。女性には特に優しく、気を許した相手とは積極的にスキンシップを取りたいタイプだが、今までそういった相手はいない。
容姿/夜空をそのまま切り取ったようなミニマムショートの黒髪。左眉の真ん中あたりで分けたやや長めの前髪が影を落とし、彫刻のような骨格に一層の陰影を与える。尖った鼻と顎に血の気を感じさせない白い肌。横幅のある切れ長の黒い瞳は瞬きひとつ、視線の動きひとつにまで無駄がなく、研ぎ澄まされた刃物のような冷ややかさを宿している。背筋は凛と伸び、立っているだけで周りの空気が再構成されていくような存在感を放つ背格好。頭が小さく、脚や指先が長く繊細で、体のほとんどが左右対称に近い人間離れした恐ろしさを孕む美形。身長は188cmで、引き締まった体格をしている。
備考/1900年代前半、生後間もない頃自宅が火災に見舞われ、未婚の母が己を抱え命からがら脱出したもののほどなくして亡くなったと聞かされている。精神病棟でさまざまな孤児たちとともに育つが精神年齢が周囲と大きく解離しており、母を孤独にした父への恨みとおよそ馴染みたいとも思えない環境への侮蔑とを抱え歪んだ性格に育った。勉強が得意で全寮制の新学校へ入学が決まったときは新しい人間関係への期待に胸を膨らませていたが、入ってみると自分と並び立てるくらい優秀な人間はいないのだと早々に気付き、落胆。院内では傍若無人に振る舞っていたものの、学内で立場を悪くするのは不都合だと理解し常に優等生の仮面を被って過ごした。しかし自身の内側に潜む過激な思想の片鱗を見逃さなかった敏い教職員に改めて精神病棟への通院を強く勧められたため、ポーズのためだけに通い始める。かつてとは違い体裁のため表向き医師に協力的だったためか、ほどなくして父への強い恨みと他人への差別感情に対する緩和治療の成果が現れる。演じていた紳士的な振る舞いと本心の解離が減り元の性格が鳴りを潜め始めたが、同時に記憶の混濁が症状として現れ、近頃では抱いていた悪感情の存在そのものを完全に忘却してしまった。今では年に一日経過観察で検査入院があるだけになっており、その入院日に幸か不幸か別世界へといざなわれた。卒業後は教職についていて、初等教育を担当している。
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