ロメオ
ロメオ
名前:ロメオ
年齢:27
性別:男性
性格:
情熱的でドライ、それでいて慈悲深い男。夜の街、富豪のマダムやミスターを相手に甘い夢を売るジゴロとして生計を立てる根無し草。炎に巻かれて孤児となった過去を武器として使い、男らしく包容力のある顔と哀しい過去を背負う影を帯びた顔を使い分けて客の母性や庇護欲を掻き立て懐に入り込む強かさと、然るべきタイミングで相手が望む物や言葉を与えてコントロールする観察眼を持つ。客をただの金蔓と見下しているわけではなく、孤独は寂しいと泣く彼女らを愛しいと思う。「La vita e bella」―人生は美しい、を座右の銘と掲げる泰然自若の楽天家と評されるが、その実では過去を乗り越えられていない。一人生き残った事を罪と感じ、その罪滅ぼしとして家族の分まで生を楽しまなければならない、つまり「楽しむこと、美しい人生を送る事は自身の義務」だと心に刻んで生きている。その固定観念にいつの間にか雁字搦めにされ、他者に温もりを与えることは出来ても自分をさらけ出すことは出来ない。
容姿:
10歳ほど上に見られる老け顔。肌艶は二十代のそれだが、ベース型に近い輪郭と彫りの深い彫刻的な顔立ち、整えられた控えめな顎髭が貫録を助長している。優しげな垂れ目とやや太めのつり眉、虹彩の色は琥珀。光の当たり具合や角度によって炎に近い色味を見せることもあり、全く気に入っていない。髪型はその日の客の好みによって変えており、トップはやや長めに無造作に撫でつけてサイドはタイト気味に耳周りをすっきりとさせ首筋を意識させるものや、やや崩し気味に後ろへ流したクラシックなスリックバック、はたまた濡れたように波打つ黒髪をそのままに少し前髪を垂らしたアンニュイなスタイル等、自身に似合うものならこだわりはない。身長は188cm、しっかりと筋肉の浮き出た逞しい体つき。肩幅も広く腕や手の甲には血管が浮き出ており、左手の甲に火傷の痕がある。厚手のドレープシャツは第一ボタンを外して首元に余裕を持たせ、広い背中を活かしスラックスとサスペンダーで舞台裏の男のような艶感を演出。
備考:
イタリアの港町、ごく普通の幸せな家庭に生まれ育つ。幼少期のある晩、弟と一緒に寝ていたところ突如火の手が迫り、弟の手を引いて逃げようとしたが煙で視界を失い手を離してしまう。その瞬間に床が崩れ、自身だけが外に投げ出された。最後まで伸ばし続けた左手の甲に未だ痕の消えない火傷を負い、スキンシップを好む一方でそこに触れられる事は嫌がる。あの夜と自らの義務を忘れないように、暗闇の中で一本の蝋燭に火を灯し燃え尽きるまでじっと見つめるのが毎日の就寝前の儀式であり、これ無しでは眠れない。
大食らいで酒好き。簡単な料理は出来るが整理整頓は不得手。見た目通り腕っ節が強く、特に腕相撲には自信あり。女子供にはわざと負ける。苦い煙草と甘い酒を通り過ぎた喉からは知性と哀愁の籠る低いバリトンが鳴る。好きなものは煙草と甘いもの、雨音や手触りのいいもの。苦手なものは辛いもの、赤色、鏡、朝焼けの光。毎夜うなされる夢の中では、いつも弟の手を掴もうとして届かない。
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